2009年12月28日月曜日

ダーウィンの思想


実家に帰る飛行機の中で岩波新書のダーウィンの思想を読みました。

面白かった点として、
本の帯にもあるように、生き物の誕生は神によるものではなく、
偶然の積み重ねと自然淘汰によるものであることを、ダーウィンが徹底的に説明しているところです。

ダーウィンの説がじょじょに受け入れられていった後も、ヒトだけは他の生き物と異なり神が創ったものである、と著名な科学者たちが考える中、ヒトも他の生き物も同じであるとするダーウィンの説明が圧巻でした。

ダーウィンよりも先に生き物の誕生と進化について論じた人はいたのですが、ダーウィンが一番有名なのはヒトだけは特別と考えられていた時代に、ヒトも他の動物も同列にしたからなんだと思いました。


また、
ダーウィンの思想を形作る事になった生き物たちの話も面白かったです。自然淘汰によって種が分かれていった、もしくは分かれていく途中と考えられる生き物の話はわくわくしました。生き物ってほんとにスゴイと改めて思いました。



今年読んだ本では一番面白かったです。

2009年12月23日水曜日

待たなくとも海路の日和あり

いよいよ年末ということで、
今日は大掃除をしたり、年賀状を書いたりしていました。

が、
年賀状も大掃除も
途中でほとほと面倒になったので、気分転換に探鳥してました。

雪も降っていたので、なるべく近場にしようと思い、
うちから車で20分ほどの小さな川に行ってみました。

そしたら、まずはオジロワシが出迎えてくれました。


お互い見つめ合ってラブラブです
(つがいではないと思いますが)。


つづいてオオワシです。

この子は警戒心が薄く、ぜんぜん逃げませんでした。
トリミングせずにこの大きさで写真が撮れました。



この子も警戒心がほとんどありませんでした。
幼鳥だからでしょうか?
それにしても、ごつい足ですよね。


あとはワシ以外にコウライキジにも出会えました。

ピントが手前の枝に合っているのはご愛敬ということで・・・(^^;。



今日行った川は幅が5 mくらいのとても小さな川なのですが、
とにかくオオワシとオジロワシがたくさんいて驚きました。
小さな川ですが、たくさんのワシを養えるほど
えさがあるということなんでしょうか?
調べたら面白いのかもしれませんね。

2009年12月20日日曜日

待てば海路の日和なし

今年一年を振り返ってみると、
仕事面では予想外のことにふりまわさることが多く、
たいへんでした。
待てど暮らせど状況は好転しなかったですし。。。

プライベート面でも思い通りにいかないことばかりで、
つらい思いもたくさんしてきました。


先日、勇払へケアシノスリを見に行ったときも
やはり思い通りにはいきませんでした。


ケアシノスリはすぐに見つけることができたのですが、
とーーーーーっても遠くでしか見られませんでした。


もはや米粒サイズですな。
待てど暮らせど状況は好転せず。

これではトリミングしても画質があらく、とってもがっかりです。



日も暮れてきたので、がっかりしつつ撤退です。

このままでは切ないので
帰りがけに見かけたキツネを激写しました。



人をあまり怖がらないキツネで、
3 mぐらいまで近づけました。

よく見ると、目がキラリっ、と光っていました。


実際に目が光っているのを見るのは初めてだったので、
とてもうれしかったです。
ケアシノスリについて思い通りの写真が撮れなかったことに対する代償なんでしょうね、きっと。

2009年12月19日土曜日

おしり大好き


このプリっとしたおしりが大好き。

前よりも、



横よりも、


やっぱり後ろ姿がイチバン!!!

鵡川漁港にて。


2009年12月6日日曜日

怒髪天を衝く

最近は仕事で怒髪天を衝くことが多くて疲れ切ってしまい、
この土日は家でだらだらしてました。
本当は家にいるよりも外に遊びに行った方が(少なくともメンタルな)疲れがとれやすいことはわかっていたのですが、
そんな気も起らないぐらい怒り疲れてました。


このオオワシ(Haliaeetus pelagicus)も怒髪天を衝くカンジですね。
頭の回りの毛が逆立っていて、まるでライオンのたてがみのようです。



日高幌別川にて。

2009年11月23日月曜日

このトリなんのト~リ~、気になるトリ~

日曜日は鵡川だけでなく、千歳川にも行ってみました。
千歳川のあまりの清流っぷりに驚きつつ、
いろいろな野鳥を見てきました。

ただ、私のレベルではよくわからない鳥もちらほら。


1.


タカでしょうか?
大きさと色からキジバトかな~、と思ってたのですが、
写真を撮ってみたら全然違いました。
悪そうな目つきをしてますね~。

このとき、ヤマセミとオジロワシも同時に出たので、あたふたしてたら、
この子はいなくなってました。残念。


2.



これは千歳川ではなく鵡川ですが、ホオジロガモのメスでしょうか?
首が白いのが気になりますが。


3.




これまた鵡川です。
もはや暗い上に逆光で同定はきびしいです。
まだシギチがいるんだな~、
と思ったので記録として残しておきます。



今回よくわからなかった鳥、ってぜんぶ遠くにいたんですよね~。
もっと大きく見えたら同定もしやすいはずなんですが。。。
超望遠のレンズがあれば。。。




ぼちっ

2009年11月22日日曜日

コウノトリを探せ

今日は鵡川にコウノトリ(Ciconia boyciana)を探しに行ってきました。
9月26日に見に行ったときには見つけられなかったのですが、
今日はあっさりと見つかりました。



写真の真ん中にいるのがコウノトリです。
左にいるのがダイサギ(Egretta alba)、右にいるのがアオサギ(Ardea cinerea)ですね。
ダイサキもアオサギも体長が1m近くあるのですが、
コウノトリはそれよりもずっと大きいですね。

さすがに遠いので、トリミングしてみました。


あらら、まったく動かないと思ったら、おやすみ中でした。
朝早く行った方が見られる可能性が高いだろう、と思ったのが裏目にでました。
起きるのを待っていたいところではありましたが、
気温0度だったので、さっさと撤退です。


でも、あきらめきれず、夕方また鵡川に行きました。
が、
どこにもいません。。。orz


コウノトリは見られませんでしたが、
きれいな夕陽は見られたので、まぁヨカッタとしましょう。


琥珀色の空に浮かぶ太陽が海に溶けていく瞬間です。
海と空との間で光が屈折しているのが非常によくわかりますね。
太陽が山に食い込んでます。
この山は駒ヶ岳でしょうか?それとも青森の山だったりするのでしょうか?



それにしてもきれいな空でした。



しばらくしたら、紫色に変わってきて、これもとてもきれいでした。

明日も晴れますように

2009年11月21日土曜日

おとこらしい

胸毛もじゃもじゃ(に見える)。



2009年10月30日金曜日

ほっちゃれ

先日、帯広に行ったとき、
十勝川の千代田堰堤にサケを見に行ってきました。

川や魚道にはほとんどサケはいなかったのですが、
魚道脇の柵の中にはたくさんいました。




なぜ柵の中にたくさんサケがいるのかよくわかりませんが、
とにかくサケたちは柵の外に出ようと、必死にジャンプを繰り返していました。



が、
とてもサケのジャンプ力が柵からは出られなさそうでした。

このままじゃ、たとえ柵から出れても、
体力が減ってるから、産卵場所にたどり着く前に力尽きてしまいそうな気もしました。

うーん、かわいそうに。

2009年10月26日月曜日

おまけ:しろちゃ

ハクガンをみたところで、ハイイロチュウヒ♀も見ました。


トリミングしまくりで画質が粗いですが、
翼の横斑がはっきり確認できます。


背中の白い帯もくっきり。


ハイイロチュウヒとヒシクイのツーショットです。


もっと望遠のレンズが欲しいです。。。

ごみごみ

土曜日のつづきです。


浦幌ではタンチョウ、ではなくガンを探しに行ってました。

浦幌に着いたら、さっそく飛行中のヒシクイを発見です。



そしたヒシクイとハクガン(画面中央)の群れです。



ヒシクイはいったい何個体いるのでしょうか?
この場所にえさがたくさんあるからこんなにたくさん集まってきているのか、
それとも
たくさん集まった方が外敵を見つけやすいからたくさん集まっているのか、
どちらなんでしょう?
きっと、どちらも集まる要因の一つなんでしょうね。


ちなみに
ガンのいるところに集まるのはガンだけじゃありません。
人もたくさん集まってきます。
おかげで、いい場所をとるのも一苦労です。





前の車、いいかげんにどいてくれ~


2009年10月25日日曜日

しろくろ

帯広で六花亭を満喫した後、浦幌に向かって車を走らせていたら、
運良く飛んでるタンチョウの親子を目にすることができました。





一番後ろの、色が薄い個体が子どもですね。
私の頭上を何度も何度も旋回し、飛び去っていきました。



その後、浦幌でもタンチョウ親子を見かけました。




よくよく見ると、成鳥には足輪が着いていますね。




若鳥はまだまだ白くないですが、尾っぽは真っ黒ですね。



成鳥は白と黒、そして赤のコントラストがきいていて、とてもきれいです。
これで逆光じゃなければ・・・。


浦幌には違う目的できていたので、
タンチョウに会えるとはまったく思っていませんでした。
そして、
"思いがけず"出会ったときが、一番うれしいですね。

ほっこほこ

土曜日はひさびさに帯広に遊びに行ってました。

帯広と言えばココ、六花亭。
道東に来たら必ず立ち寄ります。

食べたのはモンブラン。
秋ですからね。



クリのほこほこ感とクリクリームの濃厚でなめらかな舌触りが絶妙でした。
これで1個200円はお安いですね。
ついでに栗きんとんも買って堪能しました。

あー、幸せ。




2009年10月24日土曜日

雪化粧

日高山脈も徐々に雪化粧してきました。


中札内村にて撮影。


平地でも
もう最低気温が一桁台(7から8度)、最高気温も15度前後とだいぶ寒くなってきました。

今年はどんな暖房器具を買おうかなぁ。

2009年10月17日土曜日

予想外

豊似湖に行く途中の林道にて。




オジロワシ幼鳥です。
シベリアからもう渡ってきたのでしょうか?

それともここで繁殖していたのでしょうか?


あまりに突然だったのでピントがいまいちになってしまったのが残念ですが、
まったく予想していなかったものに会えて、とてもうれしかったです。

2009年10月5日月曜日

わりと一緒

今年もふくろうが近所に来るようになっていました。




葉も色づきはじめ、日に日に秋らしくなってきています。

2009年10月3日土曜日

こんなに天気がいいのに・・・

今日は冬の準備で忙しいであろうナキウサギを見るために豊似湖へ行こうとしたんですが、、、

昨夜の雨により、道路が通行止めで行けませんでした(ToT)。



こんなに天気がいいのに・・・


エンルム岬から見たアポイ岳



2009年9月27日日曜日

はいっ?





呼んだ~?





最近の静内は朝晩、とても冷え込み、完全に秋の雰囲気になっています。
シカも来たるべく冬に備えて、徐々に冬毛にかわりつつあるようです。

2009年8月20日木曜日

パノラマ写真

お盆には知床にも行ってきました。
写真は知床五湖のうちの一湖から望む知床連山です。
この景色の美しさを写真では伝えられないのが残念です。



このパノラマ写真はHuginというフリーソフトでつくりました(解説はこちら)。
フルオートで、ものすごく自然に複数の写真をつないでくれる、
とても優秀なソフトです。
ぜひ一度、おためしあれ。

2009年8月18日火曜日

きちっ

先日、お盆だというのに実家の名古屋には帰省せず、
十勝にナキウサギ(ナキウサギ科: Ochotona hyperborea)を見に行ってきました。

同じくお盆をサボった相方を千歳空港まで迎えに行き、
花畑牧場などを見学してたので、ナキウサギの出現ポイントに着いたのは夕方でした。
そこに着いて、
三脚を立てる間もなく、ナキウサギが目の前に現れてくれました。



まぁまぁかわいく撮れたのではないでしょうか?
いかんせん三脚を立てる前だったので手ぶれが目立つ上に
背景もイマイチですが。。。

そして、
このあとすぐに、私の目の前に現れてくれました。



300 mm (35 mm換算で450 mm)のレンズでこの大きさです。
3~5 mぐらいの距離だった気がします(興奮してあまり覚えていませんが)。
三脚さえ立てていれば、もうちょっときれいな写真が撮れたかも???


このあと、鳴く姿も見せてくれました。



他にナキウサギを見に来ていた人たちもとてもいい感じの人たちで、
なかよしな夫婦とか親子がいて
とても楽しく過ごせました。

2009年7月26日日曜日

みさご

今日は一日、ガスが濃く、視界がとても悪かったのですが、
ひさびさに雨が降っていなかったので、
鵡川を散策していました。

下はそのときに見つけたミサゴ(タカ科: Pandion haliaetus)です(トリミングしてます)。



何か魚を食べていますね。
マスですかね。魚はまったくわかりません。


上の写真のようにたまに肉を落とした?はき出した?りしてて、
見てておもしろかったです。


もうちょっとミサゴに近づきたかったのですが、
その前に地元の農作業のおじちゃんが来たので、
ミサゴは逃げちゃいました (ToT)。
残念。

撮り足りないので、またミサゴを撮りに鵡川に行きたいと思います。

2009年7月2日木曜日

物理学とはなんだろうか

朝永振一郎 (1979) 物理学とは何だろうか (上)(下). 236pp. 岩波書店, 東京.

を読みました。


内容のほとんどがちんぷんかんぷんでした(^^;)。
いままでの物理学者たちがどれだけ苦労して新たな法則を見つけてきたのか、
についても書かれており、
そういうところは物理学がわからない私でも楽しかったです。


個人的に一番興味を引かれたのが次の一文。

普遍的法則を求めるために自然を非常にかえるような実験をして、そして異常な世界を目の前に展開するというような科学のほかに、われわれの日常の自然そのもののなかに、つまり異常でない日常の世界のなかで、実験などしないで法則を見つけ出すという性格の科学が、物理学のなかにおいてさえあるわけです。

これは正直意外でした。
物理学のように、いわゆるハードな科学には、実験などしないで法則を見つけ出すことなんて無い、
と勝手に思っていました。
たしかに、
生態学のように、いわゆるソフトな科学においても、実験などしないで法則を見つけ出す以外にも、
実験をして普遍的法則を明らかにしていくこともありますしね。

きっとどの分野においても、両方の性格の科学が存在するのでしょうね。
ただ単に現時点において、
物理学では実験をすることが多いし、
生態学では実験をしないことが多い、
というだけのことなんでしょう。




そして、

普遍的法則を追求する科学というのが一時は、少なくともある時期は、もう一つの面の科学に席を譲るということは起りうるんじゃないかという感じを私はもっております。

これもおもしろいですね。
単純な系で実験して明らかにしたことが、
日常という複雑な系でどのように振る舞うのか、
とても大事なことですし、とてもおもしろいことだと思います。


単純な系で得られた結果を複雑な系に返す、
複雑な系で得られた結果を単純な系に返す。
生態学ですが、
私の先生がよくそう言っていたのを思い出しました。

2009年6月29日月曜日

キチッ、キチッ、キチッ、キチッ、キチッ、キチッ、キチッ!

前回の土曜日はイルカを見に行きたかったのですが、
諸事情により夏休みに延期することになりました。

ふと、予定が空いたので、
ぶらりと帯広まで行ってみました。
六花亭のスイーツが目当てだったのですが、
ふと思い立って、帯広の北に位置する、ナキウサギのスポットに行ってみました。


先客が2組いたので、
人見知りの私はその人たちからすこし離れたところでナキウサギを探します。
ナキウサギのキチッという鳴き声がたまに聞こえてくるものの、
なかなか姿は見せてくれませんでした。
でも、30分ぐらいしたら、
視界になんだか動くものが飛び込んできました。


キターッ!ナキウサギです。しかもすぐ目の前です。
あまりに突然に現れたので、シャッター優先になっていることにも気づかずに、カメラを連写です。おかげで暗い。。。
おまけに
ナキウサギは想像以上に動きがすばやく、
すぐに岩の間に隠れてしまうので、
思ったように写真が撮れませんでした。



と、
私が興奮して連写しまくってるにもかかわらず、
先客2組はまったく無視です。
あれれ?おかしいな。


と思ったら、
今度はナキウサギが岩の上に出てきました。



ここでようやく先客2組も写真を撮り始めました。
なんだ。岩の上のナキウサギが撮りたかったんですねぇ。


ひょいっ


おしりー


ふたたび、ひょいっ


たしかに可愛い。
けど、どうみてもネズミにしか見えない。
ナキウサギを見たことがある同僚が
「ハムスターみたいだった」、
と言っていましたが、まさにその通りです。
ハムスターか-、と思うと急に気持ちが萎えてしまい、
15分ほどで撤収しました。



車に戻る途中で、シマリスにも会えました。

ハミハミ。


逃げれ~(これだけトリミングしてます)。


ナキウサギよりもかわいいかも。



あとは帯広でエゾリスを鑑賞して帰宅です。

暗くて近くて最悪な写真ですが。。。



一日でネズミ3種(ナキウサギ(ホントはウサギですが)、エゾリス、エゾシマリス)を制覇できて
とても楽しかったです。